#06 着磁電源の選び方

購入後に失敗したと思わないために

着磁電源は充電電圧とコンデンサ容量の組み合わせだけで、何十種類もの仕様があります。
それに様々な機能を付加できるので、どれを選んだら良いのかわからなくなりがちです。
今回は、着磁電源購入時の「失敗しない選択方法」についてアドバイスさせていただきます。

  1. 最適な基本スペックを選ぶ

    「大は小をかねる」といって、500Vぐらいで着磁できるものに3500V級の着磁電源を購入するのではコストもかかるし、置く場所もとるし、いいことがありません。さらにインピーダンスも上がって、着磁ヨークの負担も増えます。

    やはり、最適な基本スペックを選択するのことが大切です。
    当社の電源の充電電圧は6種類(1000V・1500V・2000V・2500V・3000V・3500V)、コンデンサ容量は、200μFから200μF単位で自由に決定することができます。

    ただし、コンデンサ容量が増えるということは、その分コンデンサを積み込むことになりますので、外形寸法、重量が増していくことに注意してください。では、いったい

    何ボルトの電圧で、何μFのコンデンサ容量を選択すれば最適なのか?

    これは、磁石材料や形状、着磁パターン、着磁の浸透度、使用する着磁ヨーク等、全ての要素を踏まえなくては最適な条件を導き出すことができません。また、先にお話した「内部インピーダンス」の値は、機種によっても、メーカーによってもバラバラなので、最終的な着磁スペックは実測してみないとわかりません。

    このような理由から基本スペックの選択は、私どものような専門家にまずご相談いただくことが最適と考えられます。

  2. 余裕を持つこと・将来的な展望を考える

    購入する着磁電源が「今、使用している着磁品専用」というのであれば、コンデンサ容量は固定で、充電電圧も最低限必要な電圧まで充電できるタイプを選ぶのが正しい選択です。

    しかし、多くの場合は着磁品の変更が考えられます。着磁品が変れば、必要な充電電圧・コンデンサ容量が変わってきます。そこで、充電電圧に少し余裕を持っておくこと、コンデンサ容量を切換式にしておくことが大事です。

    また、2出力タイプを選択しておけば、生産数が上がった場合でも生産高を上げることができます。さらに、万が一、片方の出力が故障した場合でもラインを止めることなく作業を続けられるメリットもあります。

  3. 着磁システムとして考える

    当社の着磁電源には、高速演算処理ができるシーケンサーとカラー液晶タッチパネルが標準で装備されており、着磁システムの中枢を担うことも可能です。

    例えば、自動装置のシリンダー制御やエラー制御、機種の判別から着磁データの記録、外部コンピューターとのリンクも可能です。着磁システムの中枢として、お客様のアイディア次第で着磁電源にできることはどんどん増えていきます。