内部インピーダンスとは
基本スペックだけで性能は決まらない!?
着磁という作業を「車で荷物を引っ張る」作業に例えてみましょう。
車(=着磁電源)がロープを使って荷物(=着磁ヨーク)を引っ張るとすると、その引っ張るスピードが「着磁電流値」にあたります。
速く引っ張る、つまり大きな電流を流すことができるほど、着磁性能は高くなります。
では、速く引っ張るにはどうすればよいでしょうか。
パワーだけでは足りない
当然、パワーのある車(=高電圧・大容量の電源)の方が速く引っ張れそうです。
しかし実際には、もう一つ重要な要素があります。
それが車の車体重量です。
どんなにパワーがあっても、車体が重ければスピードは出ません。
逆に、軽ければ小さなパワーでも素早く動けます。
この「車体重量」にあたるのが――着磁電源における内部インピーダンスなのです。
内部インピーダンスとは?
コンデンサから放出された電流は、電源内部の配線・出力ケーブル・スイッチング素子などを通って着磁ヨークへ流れます。
この“ヨーク以外の経路”の抵抗成分を内部インピーダンスと呼びます。
簡単に言えば、
着磁電源自身の「電気的な抵抗」=内部インピーダンス
です。
この抵抗が高いと、せっかくのエネルギーが電源内部でロスとして消費されてしまうため、着磁ヨークに流れる電流(=磁界の強さ)が減ってしまいます。
低インピーダンス設計のメリット
内部インピーダンスを低く設計することで、同じ充電電圧・同じコンデンサ容量でも、より大きな電流を流すことが可能になります。
さらに、以下のような多くの利点があります:
・ヨークの発熱を抑制
・ヨークの耐電圧破壊を防止
・細い導線でも高電流を安全に通電可能
このように、内部インピーダンスを低く抑えることが、着磁電源の性能を最大限に引き出す鍵となります。
なぜカタログに書かれていないのか?
内部インピーダンスは、電源の構造・配線方法・ケーブル長・仕様などによって変動するため、オーダーメイドが基本の着磁電源では固定値として明記できないのです。
しかし、IMSの着磁電源はすべて低インピーダンス設計。
限られたエネルギーを無駄なく、着磁ヨークに確実に伝えます。
まとめ
着磁電源の性能は、
・最大充電電圧
・コンデンサ容量
だけでは決まりません。
内部インピーダンスが低いほど、着磁は強く・安定して行えます。