着磁電源の性能とは
着磁電源の性能は何で決まるのか
“パワー”だけでは語れない本当の性能
着磁電源にも、クルマでいう排気量やエンジン出力にあたる「基本性能」があります。
しかし、同じ排気量の車でも、実際の走りや乗り心地が違うように、同じ定格の着磁電源でも、着磁性能には大きな差が生まれます。
では、その性能を決める要素とは何でしょうか。
ここでは、着磁電源の“本当の実力”を左右する3つの要素をご紹介します。
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最大充電電圧
コンデンサに充電できる電圧の上限値です。
電圧が高いほど、より大きなエネルギーを蓄えることができ、強い磁界を発生させることが可能になります。
高保磁力材料や多極着磁など、強力な磁界が必要な場合には、高電圧対応の着磁電源が求められます。 -
コンデンサ容量
コンデンサが蓄えられる「エネルギーの“量”」を表します。
容量が大きいほど、放電できる電流エネルギーも大きくなり、大型マグネットや複数極の同時着磁などにも対応可能です。電圧 × 容量 = 着磁エネルギー
この2つが、カタログに記載される基本性能です。
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内部インピーダンス(=隠れた性能差)
カタログではあまり見かけませんが、実は最も重要なのが内部インピーダンスです。
これは、着磁電源内部に存在する「電流の流れにくさ」を表す指標で、インピーダンスが低いほど、より大きな電流を瞬間的に流すことができます。つまり、同じ電圧・同じ容量でも、インピーダンスの低い電源ほど“磁界を強く出せる”ということです。
また、低インピーダンス化によって、ヨークの発熱を抑えたり、高保磁力材料を安定して飽和着磁できるといった大きなメリットも得られます。